「FXって聞いたことあるけど、なんか難しそう…」
そう思っている方、多いんじゃないでしょうか。確かに専門用語がたくさん出てきて、最初は「何それ?」って感じですよね。
でも実は、FXの基本的な仕組みってとってもシンプルなんです。この記事では、FX初心者の方でも「あ、そういうことか!」って思ってもらえるよう、できるだけわかりやすく説明していきます。
FXを始めてみたいけど何から手をつけていいかわからない、そんな方の参考になれば嬉しいです。
FXって結局何なの?
FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語だと「外国為替証拠金取引」なんて難しい名前がついています。でも簡単に言うと、「違う国のお金を交換すること」。
例えば、あなたが海外旅行でハワイに行くとしましょう。
日本円しか持っていないので、空港でドルに両替しますよね。
これも立派な外国為替取引の一種なんです。
「1ドル150円です」なんて言われたりしますが、この「1ドル150円」っていうのが為替レート。このレートは毎日、毎分毎秒変わっているんです。
FXでは、この為替レートが上がったり下がったりするのを利用してお金を稼ぎます。
為替レートってなんで動くの?
「なんで為替レートって動くんだろう?」って疑問に思いませんか?
実は、これってお店で売ってる商品の値段が決まるのと同じなんです。
例えば、4,5年前のコロナ渦のときみんながマスクを欲しがっている時期がありましたよね。
お店にマスクが少なくなると、値段が上がりました。
逆に、マスクがたくさん余っているときは安く売られていた。
為替レートも同じです。たくさんの人が「ドルが欲しい!」と思えばドルの値段(為替レート)は上がるし、「ドルはいらない」と思う人が多ければ下がります。
要するに、みんなの「欲しい」「いらない」で値段が決まっているということ。
FXで稼ぐってどういうこと?
FXで稼ぐ方法は本当にシンプル。
安いときに買って、高くなったら売る
これだけです。普通にお店で商品を売買するのと変わりません。
具体的な例で説明しますね。
1ドル100円のときに、あなたが10万円でドルを買ったとしましょう。すると1000ドル手に入ります。
その後、1ドル110円になったときに、持っている1000ドルを円に戻すと11万円になる。
最初10万円だったのが11万円になったので、1万円の利益。簡単でしょ?
「売り」から始めるって何?
ここでFX初心者の方が「え?」ってなるのが、「売り」から取引を始められるということ。
「持ってないものをどうやって売るの?」って思いますよね。
これはちょっと不思議な仕組みなんですが、FXでは「売ったことにしておく」ことができるんです。
例えば、「これからドルが下がりそうだな」と思ったとき、ドルを持っていなくても「ドルを売ったことにしておく」ことができます。そして実際にドルが下がったら「買い戻す」ことで利益を得られる仕組み。
最初は理解しにくいかもしれませんが、実際に取引をしてみると「あ、こういうことか」ってわかってきます。
FX取引の流れを見てみよう
FXの取引って、実はたった2つのことしかやりません。
- エントリー(取引を始める)
- 決済(取引を終わる)
これだけ。
エントリーって何?
エントリーは「相場に入る」こと。「これからドルが上がりそうだな」と思ったら「買い」でエントリー、「下がりそうだな」と思ったら「売り」でエントリーします。
でも、エントリーしただけではまだお金は増えません。あくまで「予想を立てて取引を始めた」だけです。
決済で勝負が決まる
決済は「取引を終わらせる」こと。買いでエントリーしたら売りで決済、売りでエントリーしたら買いで決済する流れ。
この決済をしたときに初めて、利益が出たか損失が出たかが確定します。
決済には2種類あります。
利確(利益確定) 「よし、十分利益が出た!」というときにする決済。欲張りすぎずに、適度なところで利益を確定させることが大切です。
損切り 「あ、予想と違う方向に行っちゃった」というときにする決済。損失が大きくなる前に早めに諦めることで、大きな損を避けられます。
FX初心者の方は、この「損切り」がとても大事だということを覚えておいてください。
為替レートが動く理由をもう少し詳しく
為替レートが動く理由は、結局のところ「みんなの気持ち」なんです。
経済のニュースが大事
例えば、アメリカの経済が好調だというニュースが出たとしましょう。すると多くの人が「アメリカの通貨であるドルを買おう」と思います。
みんながドルを欲しがると、ドルの値段(為替レート)が上がる。
逆に、「アメリカの経済がちょっとヤバそう」というニュースが出ると、みんながドルを売りたがって、ドルの値段が下がります。
大事な経済指標
FX初心者の方が知っておいた方がいい経済指標をいくつか紹介します。
- 雇用統計 – 失業率とか就職者数のデータ
- GDP – その国の経済の大きさを表す数字
- 金利 – お金を借りるときの利息
- インフレ率 -物価がどのくらい上がっているかの数字
これらの数字が発表されると、為替レートが大きく動くことがある。最初から全部覚える必要はありませんが、「こういうのがあるんだな」程度に知っておくといいでしょう。
FXは多数決の世界
FXの世界では、多くの人が「上がる」と思えば実際に上がるし、「下がる」と思えば下がる傾向があります。
つまり、「みんながどう思うか」を予想できれば勝てるということ。
みんなより一歩早く動く
もっと言うと、みんなが動く前に先回りして動けると、より大きな利益を得られます。
例えば、「みんながそろそろドルを買い始めそうだな」と思ったときに、一足先にドルを買っておく。そして実際にみんながドルを買い始めてドルの値段が上がったら売る。
こんな感じで、「みんなの一歩先を行く」ことができれば、FXで稼ぎやすくなる仕組み。
FX初心者が気をつけるべきリスク
FXは確かに稼げる可能性がありますが、当然リスクもあります。
実は私も最初の頃、痛い目に遭いました。
FXを始めたばかりの頃、今思えば本当に無謀でした。決まったルールなんて何もなくて、チャートをぱっと見て「なんとなく上がりそうだな」「下がりそうな気がする」そんな感覚だけでエントリーしてたんです。
案の定、負けました。しかも結構な金額を。
でも不思議なことに、普通に考えれば目をつむってやっても勝つか負けるかの勝率は2分の1のはずですよね?ところが、このダメトレードをやるとほとんど負けるんです。
「なんで2分の1の確率なのに、こんなに負けるんだ?」って本気で悩みました。
後から分かったんですが、感情的にトレードすると ・含み損が出ても「きっと戻る」と思って損切りできない ・含み益が出ると「減るのが怖い」ですぐ利確してしまう ・負けた後に「取り戻さなきゃ」と無謀なエントリーをする
こんな風に、確率を自分で悪くしてたんです。
今では「上がるか下がるかわからない時はエントリーしない」「損切りラインは必ず決めておく」これを徹底するようになって、ようやく安定してきました。
最初の頃の自分に教えてあげたいです。「勘でトレードしちゃダメ!」って。
そんな経験を踏まえて、FX初心者の方に特に注意してほしいリスクをお話しします。
お金を失う可能性がある
当たり前ですが、予想が外れるとお金を失います。これは投資である以上、避けられないリスク。
でも、適切な損切りをすることで、大きな損失は避けられる。「損切りを制する者がFXを制する」と言っても過言ではありません。
レバレッジには気をつけて
FXでは「レバレッジ」という仕組みがあって、自分の資金以上の取引ができます。
例えば、10万円しかないのに100万円分の取引ができたりする。これはうまくいけば利益も大きくなりますが、失敗したときの損失も大きくなります。
FX初心者の方は、最初はレバレッジを低く設定することをおすすめします。
感情的にならない
FXで一番危険なのは、感情的になること。
「負けた分を取り戻そう」とか「もっと稼ぎたい」という気持ちが強くなりすぎると、冷静な判断ができなくなります。
いつも冷静に、ルールに従って取引することが大切。
FX初心者におすすめの取引方法
FXにはいろいろな取引方法がありますが、初心者の方におすすめなのは以下の方法です。
デイトレード
1日以内に取引を完結させる方法。その日のうちに決済するので、寝ている間に大きく相場が動いて損失が拡大するリスクがありません。
スイングトレード
数日から数週間かけて取引する方法。短期的な値動きにいちいち一喜一憂せずに済むので、普段仕事をしている人にも向いています。
トレンドフォロー
相場の大きな流れに乗る方法。「上昇トレンドのときは買い、下降トレンドのときは売り」という基本に忠実に取引します。
FX初心者の方は、まずこの「流れに乗る」ことから始めるのがいいでしょう。
FX業者の選び方
FXを始めるには、まずFX業者で口座を開く必要がある。でも、業者がたくさんありすぎて「どこを選べばいいの?」って迷いますよね。
スプレッドの狭さ
スプレッドは「売値と買値の差」のことで、実質的な手数料。これが狭い(小さい)ほど、有利に取引できます。
使いやすさ
取引ツールが使いやすいかどうかも大事。特にスマホアプリが充実している業者を選ぶと、外出先でも取引できて便利です。
サポート体制
FX初心者の方は、わからないことがあったときにすぐに質問できる業者を選びましょう。電話やチャットでのサポートがあると安心。
信頼性
お金を預ける以上、信頼できる業者を選ぶことが最重要。金融庁にきちんと登録されている業者を選びましょう。
実際にFXを始める前に
FX初心者の方が実際に取引を始める前に、やっておいた方がいいことがあります。
デモトレードで練習
多くのFX業者では、仮想のお金を使って練習できる「デモトレード」というサービスを提供している。
まずはこれで練習して、取引の流れや操作方法を覚えましょう。実際のお金を使わないので、失敗しても安心です。
少額から始める
いきなり大きな金額で取引するのは危険。最初は少額から始めて、慣れてきたら徐々に金額を増やしていきましょう。
勉強を続ける
FXで継続的に利益を上げるには、勉強が欠かせません。書籍やネットの情報、セミナーなどを活用して、知識を増やしていく姿勢が大切。
まとめ
FXって聞くと「難しそう」「怖そう」と思うかもしれませんが、基本的な仕組みはとてもシンプル。
「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」
これだけです。
ただし、実際に利益を上げ続けるには、以下のことが大切になってきます。
- 基本をしっかり理解する
- 感情的にならず冷静に取引する
- 適切な損切りをする
- 継続的に勉強する
FX初心者の方は、焦らずにまずはデモトレードから始めて、少しずつ経験を積んでいきましょう。
最初はうまくいかないことも多いと思いますが、諦めずに続けることで、だんだんコツが掴めてきます。
FXは正しい知識と適切なリスク管理があれば、決して怖いものではありません。むしろ、新しい投資の選択肢として、あなたの人生をより豊かにしてくれる可能性を秘めている。
まずは信頼できるFX業者で口座を開設して、デモトレードから始めてみませんか?きっと新しい世界が開けてくるはずです。
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